肝臓がんに早く気付こう|定期検査を受けましょう

血液を介して感染する病気

カウンセリング

無症状のままゆっくり進行

人間の内臓はそれぞれ役割が決まっています。沈黙の臓器とも呼ばれる肝臓は、物質の代謝や解毒といった重要な役割を果たしています。ブドウ糖を分解して作られたグリコーゲンという物質も肝臓に蓄えられます。肝臓が沈黙の臓器と呼ばれる理由は、病気が発生してもなかなか症状が自覚されないからといわれています。最も代表的な例がc型肝炎です。これは血液を介してc型肝炎ウイルスに感染することにより、肝臓が炎症を起こす病気です。症状が自覚されないまま数十年単位で慢性肝炎の状態が続き、ゆっくりと時間をかけて進行していきます。慢性肝炎が進むと肝硬変や肝がんの原因となるので注意が必要です。治療方法には大きく2つに分けられます。1つはウイルスをなくしていくためのインターフェロン治療です。この治療法も改良が進んでおり、抗ウイルス薬と併用することで効果が高められることが判明しています。副作用への対策も整えられています。c型肝炎ウイルスにも種類があって、中にはインターフェロンが効かないタイプも見られます。もう1つの治療法はこうした症例に対する肝庇護剤を使った対処療法です。この方法により肝硬変や肝がんへの進行を防ぐことができます。

治療中でも普通の生活を

c型肝炎ウイルスへの感染では、かつて輸血や血液製剤を介した事例が多発して大きな問題となりました。そのため現在では厳しいチェック体制が敷かれており、この方面から感染することはほとんどなくなっています。1992年以前に輸血や血液製剤による治療を受けたことがある人は、内科か消化器内科を受診して血液検査を受けた方がいいでしょう。予防接種などに使われる注射針も、かつては使い回しされていた時代があります。現在では注射針が使い捨てとなっていますが、こうした注射針からc型肝炎ウイルスに感染した例もありますから注意が必要です。c型肝炎を発症しているかどうかは、血液検査やウイルス検査などを通じて総合的に診断されます。発症が確認されたらインターフェロンによる治療が開始されます。定期的な通院によるインターフェロン注射と飲み薬の抗ウイルス薬を組み合わせるのが普通です。治療中と言っても日常生活上は大きな変化もありません。特別安静にする必要はなく、むしろ積極的に運動を取り入れた方が体調が良くなるものです。肝臓に負担をかけないよう食生活に注意しながら治療を続けていれば、健康な人と変わらない生活を送ることもできます。